『特集 急性期病院における新しいリハの役割―課題克服のコツ』 その②
「合併症や廃用症候群予防ーリスク管理」
川北慎一郎 氏 他
恵比寿総合病院リハビリテーション科
内容のポイント
Q1 当院の急性期リハの現状と特徴
Q2 看護部との連携はどのように行うか
Q3 リハスタッフの病棟での展開はどのように行うか
Q4 問題克服のコツは
結語
急性期リハには、特にチームアプローチが必要であることを述べた。そして合併症や廃用症候群予防のために、具体的に当院で取り組んでいる3つの情報把握の重要性につき紹介した。1つめは急性期病棟での患者管理をする担当看護師が、入院前のADL情報を自ら把握し記載することで、不要な安静による廃用症候群の発症を避け、できるだけ活動性が低下しないよう取り組む意識を持ってもらうことであった。2つめは、リハスタッフが電子カルテの情報だけでなく、各科、各病棟の回診やミーティングに参加し、現場での変化する情報を把握して、急性期リハのリスク管理に役立てることであった。そして3つ目は、急性期から、回復期、維持期を見据えたADLのゴール設定を行うため、患者の社会的状況と現状につきMSWやケアマネージャーとも情報共有し、連携するよう努力することであった。それぞれの取り組みには、まだまだ不十分な点も多い。今後はそれぞれの制度をさらに向上させ急性期リハをさらに充実させていきたいと考えている。
ブログ筆者のコメント
今回のテーマは合併症や廃用症候群の予防―リスク管理についてであった。やはり、チーム医療の重要性が述べられている。またチーム医療の中で情報の共有が非常に重要だと述べられている。カンファレンスや回診に参加することで他職種とコミュニケーションをとる中で情報を共有できる。
そのことがリハの質的な向上につながるというわけだ。
しかし、実際の現場では、曜日ごとにカンファレンスの種類や動きが違うため、複雑なカンファレンススケジュールを毎日ルーチンにこなすことは難しい。また、カンファレンスに参加すること自体に診療報酬がついているわけではない。経営者からすれば1単位でも多く個別リハを行ってほしいと考えるため、悠々とカンファレンスに時間を割くことは許されない。例えば単位数をノルマ化している施設ではカンファレンスに時間を割くことはセラピストの負担を増やすことにつながってしまうのである。
今後、チーム医療を推進するためには、カンファレンス自体に付帯価値を認めるなど柔軟な制度設計が必要である。
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